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| 確かあれは堀江貴文という人物が颯爽と現れた頃だったと記憶している。そうだ、今ここにプロ野球の灯火が消えかかろうとした所に登場した巨大な火種。それが彼だった。 せっかく近鉄が放ったプロ野球破壊爆弾は不発に終わり、処理されてしまった。ガッカリしたものだ。 別にプロ野球自体が嫌いというわけではない。ダラダラと金魚のフンのようなつまらない試合を繰り広げる競技という考えはあるが、問題点はそこじゃない。ナイター中継の延長だ。 テレビやラジオの番組は基本的にきっちりと箱に収まるようになっている。生放送だろうと時間が来ればきっちり終わる。その超がつくほどの規則正しいリズム。 その超秩序を破壊せしめる巨悪こそがナイター中継の延長というわけだ。何度苦しめられたことか。 その巨悪が自ら首を絞めて滅びかかったところに現れたのが、堀江貴文というどこの馬の骨かよく分からん人物だったのだ。 彼はついでにブログというものを持ってきた。それ以前からあったものだったろうが、テレビCMを打ったというのが最大の功績といえるだろう。テレビの影響力というのはまだまだ侮れない。テレビの影響力を利用して世論を変えたのが、小泉純一郎であり、堀江貴文ではなかったか。 いずれにしろ、彼の会社がテレビCMを打てるほどの金持ちでなければ、今この記事なんか執筆していなかっただろう。 当時、ブログはインターネットサイトの最新技術だった。未来があり、夢も希望もあった。そうだ、当時の堀江貴文氏のように。 普通のhtmlで記述されたサイトの一部が、ブログ形式を利用して新たな可能性を模索していたりしていた。 その後、株転がしの成金長者が時代の寵児となっていったように、ブログもインターネットサイトの新たな形式となるかに見えた。 しかし、バブルははじけた。ブログにはインターネットサイトを背負い込むほどの体力がなかった。せいぜい、日記を書くのが精一杯だったのだ。 ああ、それなら書いてやろうじゃないか、日記。 そう思って意気込んでは見たが、その辺に居るような一般人の大して面白くもない日常など描いたって誰がそれを見るというのだ。そう考えると、モチベーションを保つのは困難だ。 もう、開き直ってやる。読者なんて糞食らえ。俺が勝手に書いて、俺が読む。俺の落書き帳にしてやる。 見たければ見ればいい。基本の読者は俺一人。そのスタンスで行こうと思う。
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9月15日(金)21:59 | トラックバック(0) | コメント(0) | その他 | 管理
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